負の感情を是とするドラマで”整った”【だが、情熱はある 第8話感想】
ドラマの作り手(演者・プロデューサー・もっと上の方々、、)の伝えたい感情が強く含まれている作品は多い。今も、おそらく昔も。
だがインターネットの普及で作り手と視聴者の距離が近くなり、その感情が距離が近いまま伝わり、
第三者が切り抜いた動画やツイートで同じ感情がさらに拡散されていく。
その風潮が苦手な人間の一人が私だ。
以下「だが、情熱はある」公式の本編切り抜き動画である。
第8話ショート動画
— だが、情熱はある【公式】第9話 6月4日放送 (@daga_jyounetsu) 2023年6月3日
「若林の惨めな話」#髙橋海人#森本慎太郎#藤井青銅#山里亮太#若林正恭#だが情熱はある
第9話は6/4 夜10:30放送!
🎬TVerで1〜3話 & 最新話無料配信中https://t.co/eiSz3inv6o pic.twitter.com/GSsYcUfvQV
「人が本気で惨めだったり可哀想だったりする話はね、面白いんだよ」
負の感情を是とするこのドラマ、観ていて「安心」する。
一つの作品を鑑賞するうちに、負の感情を始めとする色んな思いを抱いていいんだ。
そんな当たり前のことを思い出した。
今期(2023年4月クール)一番ハマっています。
このドラマを視聴するきっかけは好きな芸能人が主演、ということだった。
今はそれを含め、この作品および演者・元ネタの方が提供するエンタメの虜になっている。
「だが情」は一種類の感情を強要しない。
感動・怒り・ハラハラ・ドキドキ…
それらの感情が全て無いようで実は存在しているような、
現実世界と同じような感覚で進んでいく。
その脚本は人によっては退屈かもしれない。
切り抜いて拡散するポイントが無く、バズらないかもしれない。
しかし、それが私には安心感を覚えさせた。
このシーンは感動したけど、その直後に好きな女の子にメンヘラメールを送るなんて気持ち悪いなあ。
このシーンは醜いけど嫉妬は分かるなあ、相方へのオファーをもみ消そうとするなんて。
でも、この見苦しい経験を燃料にしていいんんだな。
少し救われたなあ。
色んな感情を一人で消費するこの幸福感。
まさかこのドラマで心が整うなんて。
ここのところ、毎週日曜夜を楽しみに生きています。