PenAndEgoism’s diary

ペンのエゴ

負の感情を是とするドラマで”整った”【だが、情熱はある 第8話感想】

 

ドラマの作り手(演者・プロデューサー・もっと上の方々、、)の伝えたい感情が強く含まれている作品は多い。今も、おそらく昔も。

だがインターネットの普及で作り手と視聴者の距離が近くなり、その感情が距離が近いまま伝わり、

三者が切り抜いた動画やツイートで同じ感情がさらに拡散されていく。

その風潮が苦手な人間の一人が私だ。

 

以下「だが、情熱はある」公式の本編切り抜き動画である。

 

 

「人が本気で惨めだったり可哀想だったりする話はね、面白いんだよ」

 

負の感情を是とするこのドラマ、観ていて「安心」する。

一つの作品を鑑賞するうちに、負の感情を始めとする色んな思いを抱いていいんだ。

そんな当たり前のことを思い出した。

今期(2023年4月クール)一番ハマっています。

 

このドラマを視聴するきっかけは好きな芸能人が主演、ということだった。

今はそれを含め、この作品および演者・元ネタの方が提供するエンタメの虜になっている。

 

「だが情」は一種類の感情を強要しない。

感動・怒り・ハラハラ・ドキドキ…

それらの感情が全て無いようで実は存在しているような、

現実世界と同じような感覚で進んでいく。

その脚本は人によっては退屈かもしれない。

切り抜いて拡散するポイントが無く、バズらないかもしれない。

 

しかし、それが私には安心感を覚えさせた。

 

このシーンは感動したけど、その直後に好きな女の子にメンヘラメールを送るなんて気持ち悪いなあ。

このシーンは醜いけど嫉妬は分かるなあ、相方へのオファーをもみ消そうとするなんて。

でも、この見苦しい経験を燃料にしていいんんだな。

少し救われたなあ。

 

色んな感情を一人で消費するこの幸福感。

まさかこのドラマで心が整うなんて。

 

ここのところ、毎週日曜夜を楽しみに生きています。

 

 

だが、情熱はある|日本テレビ